いきなり「持たないくらし」を始めることは難しい。モノがたくさんある部屋から、モノのない部屋にいきなり変えようと思えば、できないこともないけれど、捨ててはいけないモノを捨てて後悔することもあるでしょう。
断捨離を少しずつ進めていくと、だんだん手放せるものが増えていくし、それも、大きくなっていきます。洋服を断捨離したら、収納家具も減らせるといった具合に。できそうなところから始めましょう。
この記事ではアイテム別に断捨離のコツをまとめています。
収納家具の断捨離
収納家具を断捨離するには「収納している中身」を断捨離することが先決です。
このチェストは、下着・インナーやパジャマを収納していました。インナーを断捨離してから、収納をしなおしたところ、今まで靴下をいれていた箱(20×10×7位の大きさ)にインナーが収納できたため、チェストがいらなくなりました。インナーの断捨離は些細なことで、簡単にできますが、この断捨離のおかげで、ぜったいに必要だと思っていたチェストを手放すことができました。
モノを減らしつづければ、収納家具も断捨離できます。
現在はチェストのかわりに、百均で買ったブルーのケース+キャスターにインナー類を収納しています。そのうえに次の日に着る服をがさっと収納。
チェストがなくても困らないどころか、良かったことばかりです。着替えるときに引き出しの開け閉めがいらないため、時間のない朝にはすごく助かります。
洗濯物を片づけるときもラク。インナーをたたむという習慣まで手放せました。それにカゴにキャスターがついているので、ほこりがたまってしまうこともありません。使わないときはクローゼットに収納できて部屋が整います。
リュックの断捨離
わたしはリュックを4つ持っていました。モノ増えた理由を思い出して、断捨離の基準にすると断捨離がスムーズにいくので、考えてみたところリュックを持つうえでバリエーションの呪いにかかっているのが原因でした。
個性的なモノが欲しいとしても、万能なモノは1つは持っておくべき。そうしないとつぎはぎしていくみたいにモノが増えます。シンプルで使いやすいものが1つあれば、それで十分です。
どうしても捨てられないリュックなら、部屋での収納に使えます。イヤフォンやポーチなど、かばんの中身一式をつめこみ、ハンカチも内ポケットに収納したところ、このリュックの中身を移せば荷物の準備ができるようになり、時短になります。
トートバッグの断捨離
トートバックは使い勝手がいいから増えがちですが、そもそも、トートバッグは暮らしにいくつ必要なのでしょうか?
わたしの普段の生活を考えてみると、トートバッグを使うのは基本的に休日のちょっとしたお出かけ。荷物が多いときは仕事の日でも使うけれど、同時にトートバックを2つ以上使うことはない。そう考えると、トートバッグは1つで十分ですよね。
・トートバッグの大きさは、小さいもの、大きいものが1つずつあればOK。
・どんな格好にも合うようにシンプルなデザインを残せばOK。
もったいないくて捨てられないトートバッグは収納グッズとして使えます。トートバッグはモノをいれて持ち運ぶために使うモノだから、『モノをいれる』機能だけを活かしましょう。 新しい収納グッズを買わなくて済むので節約になります。
- 車内の荷物をまとめていれる。
車の説明書やティッシュなどをがさっといれて、免許証・サングラスなど小さいものは内ポケットへ。運転席の背もたれにかけています。これで車検など、車を明け渡すときも楽。
- 職場で使うのも一案。
黒のトートバッグは職場の荷物の整頓に使っています。家ではいらないものでも、職場だと使えることも。
エコバックの断捨離
エコバッグはせいぜい1つあれば十分ですが、お気に入りのものばかりだとなかなか捨てられませんよね。どれを残すか考えるのも時間がかかってしまいます。
そもそもエコバックとはバッグに入れておいて、荷物が入り切らなくなったときにだけ使うもの。 メインで使うものではないので、デザイン性は気にしなくてもOK。なによりも重要なのは、バッグに入れるときにかさばらなくて、小さいバッグにでも入れられるということ。メインで使うバッグが大きいなら、そもそもエコバッグは必要ないでしょう。 とにかく小さく畳めるモノを残しましょう。
エコバッグを合理的に断捨離する手順は以下の通りです。
1素材感を比較する (ナイロン素材>布素材)
2実際に折りたたむ
3一番小さく折りたためたもの以外は、断捨離する
化粧品の断捨離
化粧品には消費期限があり、開封後半年~1年で使い切るべきらしいです。守らずに使うと肌荒れすることがあるので、いつ開けたか思い出せない化粧品はもったいなくても断捨離しましょう。
また、わたしの場合、いま使っている化粧品が肌に合っていて、無くなったときは同じものを買おうと決めているアイテムについては断捨離できました。
・いま現在使っていない
・リピート買いしようと決めているものが他にある
この2つに当てはまる化粧品は捨て時です。逆に、自分の定番を見つけられていないなら、しばらく残しておくのがベター。やっぱり前使っていたモノのほうがよかった、と買いなおすはめになるかもしれませんしね。
貰ったものの断捨離
誕生日やおみやげに貰ったちょっとしたプレゼントは、ふだん自分が使ってないものだとなかなか使い切れませんよね。送る側としては、持ってないものをあげたい!という気持ちがあるのかもしれませんし、『使わないから、いらない』と割り切ることは難しい。
使わないものが増えてしまったと考えるのではなく、『自分が使ってないモノを使う機会をくれた』と視点をかえてみましょう。使わないものでも、使う習慣を作るといいのかもしれません。そのプレゼントがなくなるまでの期間限定でいいから。
また。貰ったプレゼントと似たもので、古いモノを持っていれば「古いほう」を手放すのもあり。例えば、白いセーターを貰ったら、すでに持っている白いセーターは手放す、という具合に。1イン1アウトの法則を使えば、モノは増えませんよね。
人にプレゼントを選ぶ立場のときを思い返してみると、身近な人であれば『バッグが古くなってるし…買い換えたら?』といった買い換え時のものをプレゼントすることもありますよね。
持っているものと似たようなものを貰ったら、買い換え時=捨て時だったというサインかもしれません。モノのアップデートと考えて、手放してみては?
もったいなくて捨てられないときの対処法まとめ
「いらない」とわかっていても、まだ使えるし捨てにくい…と、断捨離の手が止まってしまうことはありませんか?
人に譲るなどの「捨てる」以外の手放し方を考えるのもありですし、あるいは、「手放さない」という選択肢も、ありです。なぜいらないモノを手放さなくてもいいのかというと、断捨離の目的は、「時間・お金を効率よく使うこと」なので、捨てられないと迷いまくって時間を無駄にするのは、本末転倒だからです。
「もったいない」と感じて捨てられないのは使い切れていないのが原因です。いらないもののうち、使い切れそうなものは優先して使い切り、使い切るまで新しいものは買わないようにしましょう。
・いま何を持っているか?
・何を使い切らないといけないのか?
という「在庫」を把握しておくと、時間はかかりますが、少しずつモノを減らせます。